4.「円満完全な自分」がもたらす現実の変化
何をもって「円満完全な自分」の目覚めか
今まで本や人から聞いた話で知っていた「愛」「喜び」「感謝」をイミテーションだとするなら、「円満完全な自分」はあなたの内にある本物のダイヤモンドです。
だからこそ、あなたが「円満完全な自分」に出会った瞬間、想像を絶する体感があります。私が見てきた10万人以上の人々は、自分の内にすでにあったダイヤモンドである「円満完全な自分」を体感すると、ほぼ例外なく滂沱(ぼうだ)の涙を流し、感涙にむせび泣くことでその感動を表現します。ただし、「円満完全な自分」に固定的な表現形はないので、「こういうことを言ったら」「こういうことをやったら」「円満完全な自分」だということではありません。
では、いったい何をもって「「円満完全な自分」の目覚め」というのでしょうか。
それは、日常の生々しい現実生活の変化です。
今、あなたの目の前にある現実は、すべてあなたの心の反映です。あなたが「円満完全な自分」を体感し、その湧き出るすばらしい喜びそのものの心に変わったら、原因と結果の法則により、必然的に目の前の現実も変わってくるのです。
今、どんなに無気力に悩まされていても、心の底からやる気が湧き上がってきます。
今、どれほど大きな問題を抱え壁にぶつかっていても、自動的に解決していく世界があります。
精神世界に深入りすると、俗世の現実生活を捨て山にこもって修行しようとしたり、また反対に、傍から見ると明らかに疑わしい現世利益的な教えに足をとられたりしがちです。
しかし、本物の「円満完全な自分」の目覚めとは、一瞬にして「円満完全な自分」に目覚め、あなたの心が変わった結果として、目の前の現実が変化していく世界です。
あなたの人生を導くナビゲーターとは、何かの教えでも教訓でもなく、あなた自身の内にすでにある最高のダイヤモンドである「円満完全な自分」なのです。
小聖は山で悟り、大聖は街で悟る
「悟り」というと、山で座禅をしたり、瞑想したり、また心の世界の知識を身に付けたりといったことを想像するかもしれません。しかし、そうやって心を追求するさまざまな場所へ出向き、心に関する膨大な書物を読んだ結果、むしろ、世間から浮いた存在になってしまう人が多々いるのです。
口では立派な心の知識を並べ立てていても、現実の仕事がまったくできない。愛が大切だと知っていながら、夫婦・親子喧嘩が絶えない。調和が大切だと言っていながら、人間関係はなぜかいつももつれている。座禅や瞑想をしていても、借金問題に悩まされている……というように、知っていることや言っていることと、やっていることとの落差が激しくなってしまうのです。
瞑想や、心の知識を身に付けることが悪いのではありません。しかし、大事なのは現実生活での実践なのです。
私は「円満完全な自分の隣に実践あり」と言っています。人里離れた山奥で悟ったつもりになっても、それは本当の悟りとはいえません。街の中のドロドロした社会の中で、日常の生活の中で、現実の人間関係の中で生かしてこそ本物の悟りなのです。
「円満完全な自分」は愛です。ですから、本当に「円満完全な自分」に目覚めていったら、愛から出る知恵が自然と湧き出てきます。そして、やる気も、人に対する思いも、仕事に対する姿勢もすべて変わってきます。あなたの見ている現実が丸ごと変化していくのです。その結果、健康の問題も、そして、仕事の問題も、家族や職場の人間関係の問題も、すべての問題が同時に、見事なまでに解決していく世界に入ります。
では、「円満完全な自分」に目覚め、「円満完全な自分」の導きに沿って生きると現実の諸問題がどう解決していくのか。次に、健康、仕事、お金、人間関係の分野別に実例を交えて簡単にお話します。
1.健康
「円満完全な自分」を体感された方の中には、持病の病状が好転したり、消えてしまったりというようなことも数多くあります。それどころか、医者がさじを投げるような病が消えてしまった奇跡のような知らせが次から次へと私の元に届くのです。
にわかには信じがたいかもしれませんが、驚くべき事例が数え切れないほどあるのです。
たとえば、6年間歩けなかった人が、急に歩けるようになった例。顔面神経痛で目が斜めになり、鼻が横にずれ、口が曲がっていた方が、まったく普通の顔に戻った例。また、特に心の不調和が原因である不眠や鬱など心の問題から解放されたという例に至っては無数といえるほどです。2年間の「引きこもり」から完全に脱した青年、十年来繰り返し再発する鬱状態がまったくなくなった技術者、不登校だったのに自発的に学校に行きはじめた中学生など、膨大な事例があります。
なぜ、「円満完全な自分」に目覚めることで、心身の病が好転したり、消えたりするのか。このことを不思議に思う人が多いのですが、生命の法則から見れば、ごく自然なことです。
生命の法則は「元に戻る力」
生命の法則とは、本来の姿に戻ろうとする作用です。
生命の法則は、元に戻ろうとする働きなのです。
上に放り投げた石ころは、下に落ちます。川は、流れて海に戻ります。振り子の先を手で持ち上げて放すと、元の位置に戻ります。すべてが、元に戻ろうという働きなのです。
人間の心身も病気になったら、本来の健康体に戻ろうとする自然治癒力が働くのです。
私たちの心臓が動くリズム、海の水が岸辺に打ち寄せる波のリズム、地球が回転するリズム、宇宙のリズムは本来、調和された同じリズムです。そして、人間の身体における調和が健康です。しかし、私たち人間が勝手に作り出した不調和が心に生じると、そのリズムに不協和音をもたらすのです。
私たちを含めたあらゆる存在は、宇宙として元々ひとつの同じリズムで調和されているのです。「円満完全な自分」に目覚めるというのは、私たち人間の頭や潜在意識が生み出す幻想から解き放たれ、大調和に目覚めることです。これから調和するのではなく、元々調和している事実に目覚めることです。その調和の中で自然治癒力が働くのです。
病気というのは本来の姿ではありませんから、「円満完全な自分」に気づいたら、元の健康体に戻ろうとするのです。それにもかかわらず、「私は病気だ、病気だ」といって、病気をつかんでいるのです。元の位置に戻ろうとする振り子を、人間が手でつかんで戻らないようにしているようなものです。
「円満完全な自分」に目覚めてその手を放した時に、人間本来、宇宙が創ったままの自分に戻ることができるのです、これこそ、世界最高の名医であり名薬といえます。
宇宙最高の名医はあなたの心の奥にいるのです。
2.仕事
喜びのモチベーション
「円満完全な自分」に出会い、自分の本来の役割、使命が明確になると、それを果たしていくことに、とてつもない喜びとやる気、つまりモチベーションが湧いてきます。
やる気といっても、自分の欲望むき出しでお金や名誉を求め、その手段として仕事に邁進するという「欲望のモチベーション」ではありません。自らが喜びにあふれて仕事に取り組み、自分だけではなく、その仕事を通じて他人に喜びを振りまいていくような「喜びのモチベーション」です。
ある生命保険会社の営業マンは、「円満完全な自分」を開発した結果、愛の心があふれ、人が皆大好きになって「喜びのモチベーション」で日々の仕事に取り組んだところ、行くところ行くところ思いがけない契約が次から次へと舞い込みはじめました。さらに部下も一体になって協力してくれるようになり、気がついたら日本一の実績を出していたのです。
仕事の成績を上げようと「円満完全な自分」開発に取り組む方は大勢いますが、営業マンなどは「円満完全な自分」に出会い「愛の心」「与える心」でお客様に喜ばれるようになった結果、3倍、5倍、10倍といった飛躍的な業績をあげた事例が数多くあります。
「円満完全な自分」に導かれる人生
また、自分の本来の役割、使命が明確になった時に、自分の性質とは違うことをやっていることがわかれば、職業が変化したり、また同じ職場にいても自分のする仕事が変わったりします。
あなたが「円満完全な自分」に目覚めると、そのエネルギーにあった現象の変化を引き寄せます。あなたの心を磁石にたとえれば、愛と喜びと感謝の心で満たされると、明らかに別の磁力に変わるわけです。今まで鉄しか引き寄せられない磁石だったとするならば、「円満完全な自分」を開くことで黄金が引き寄せられる磁石になるのです。
すると、思いもよらない出来事に遭ったり、出会う人が変わり、入ってくる情報が変わったります。そして、その出会いや情報という縁によって導かれるように本当に自分がやるべき事へ人生の物語が展開され、使命・天命に導かれていったり、天職を見つけたりするのです。
以前、仕事に対してやる気を失い停滞状態だった方が、どうにかやる気を出して業績を上げたいと「円満完全な自分」開発の指導を受けました。そして、すばらしい「円満完全な自分」を体感したのですが、その仕事に対するやる気はさらに出なくなってしまったのです。
しかし、重要なのはこの後です。この方には突然、次々と新たな出会いが起こり、新しい情報が入ってくるようになる中で、本来の自分の資質を生かせる意外な仕事に短期間の内にめぐりあうことになったのです。
今では心の底から喜びにあふれ仕事に取り組んでいるとのことです。
もし、あなたが自分の本来の役割とは異なることをしていた場合は、「円満完全な自分」を開発した結果、その仕事に対するやる気が出なくなる事態も起こりえます。
これはあくまでわかりやすいたとえとしてお話しますが、今までドロボーの集団にいる人が「円満完全な自分」を開発して、ドロボー稼業に対するやる気がさらに湧くということはないのです。心が変わり、エネルギーが変化することでそのドロボー集団にいることができなくなり、まったく別の、全身全霊で打ち込め、周囲や世の中に喜びを与える仕事へと導かれていきます。
そして、「円満完全な自分」に出会い、自分の本来の役割を自覚して、人が大好きになり喜びのモチベーションで使命を果たしていけば、お金も自然についてくるのです。
3.お金
お金と心の関係
この世のあらゆる事柄は、原因と結果の法則によって成り立っており、原因はあなたの心です。お金、すなわちあなたの経済状況も例外ではありません。
お金は心と密接な関わりがあります。というのも、お金それ自体に羽が生えて、あなたの財布に飛んで入ってくるわけではないからです。
お金とは、人が運んでくるものなのです。そして、運んでくる人は皆、それぞれ心を持っています。人があなたに寄ってくる、それと同時にお金は運ばれてくるのです。
そして、どういう人に多くの人々が寄ってくるかは明白です。誰よりも先に、相手が喜ぶことを、相手に与える人、そんな人にファンが増えるのは当然です。
それまで自分の給料を上げることしか考えず、いかにお客さんから「奪う」か、というドロボーのような発想をしていた営業マンが、「円満完全な自分」を開発した後に「どうすればお客さんの役に立ち、喜んでいただけるか」というサンタクロースの「与える」発想に180度転換し、その結果、業績が急上昇した例も枚挙に暇がありません。
たしかに、どう見ても欲の塊にしか見えないような人が経済的成功を収め、時代の寵児としてもてはやされる例があります。
しかし、昨今の企業不祥事や経済犯罪の報道などを見るにつけ、己の欲望を追求した結果、一時的な経済的繁栄が得られることはあっても、真に永続的な物心両面での成功にはほど遠いことがわかります。
「円満完全な自分」に目覚め、愛の心、喜びの心、感謝の心に満たされると、「奪おう」とする欲望のモチベーションではなく、喜びのモチベーションでお客様に接し、目の前の仕事に取り組むようになります。喜びのモチベーションで取り組む仕事は、疲れず、さらに人とお金を引きつけ、あなたを物心ともに豊かにするのです。
4.人間関係
人間関係の原点
事業などで成功を収めた人にも、家庭がボロボロという人は多くいます。また、一時的な経済的成功と引き換えに、多くの敵を作ってしまうこともあります。そんな人が本当に人生の成功者といえるでしょうか。人生とは人間関係に他ならないのです。
「円満完全な自分」とはあなたの内なる愛の心ですが、その「円満完全な自分」を体感した瞬間、多くの人が両親に対して湧き上る感謝の心に包まれます。仮にどれほど確執があり、どれほどトラウマがあり、どれほど虐待された親であっても、想像を絶する感謝の心が突き上げてくるのです。
私が約二五年の間、現場で人々の心を見てきてわかったのは、悩みの大部分は実は人間関係の悩みだということです。そして、現在の人間関係における摩擦や問題は、両親との関係が基本になっているのです。
八つ当たりの長期版
私を訪ねてきた方の中に、結婚しても「相手が誰でもなぜか理由もなく離婚したくなる、幸せになるほど自分で壊したくなる」という思いに駆られ、実際に離婚し、また再婚した相手とも離婚寸前の女性がいました。
彼女は幼少の頃、浮気をしていた父親をとても恨み、母親の痛みの復讐を幼心に抱いて育ったのです。しかし、頭では両親に感謝しましょうと教わっているので、恨む気持ちを無理やり心の奥の潜在意識に押し込んだまま、表面的には忘れたようになっていました。
しかし、潜在意識は、誰彼の区別がつかないのです。そして、父親への恨みがそのまま夫に対して出ていたのです。まさに八つ当たりの長期版ともいえる例です。こうした、両親との人間関係の記憶が、別の対象に同じ現象のパターンを繰り返してしまう原因となっているのです。
仮にあなたの両親がすでに他界していても、仮にあなたが孤児だったとしても、あなたが今、ここに肉体をもって存在している以上、あなたには必ず両親がいて、先祖がいるのです。そして、あなたの心の中にいる両親との関係が、あなたが繰り返す人間関係のパターンを決め、あなたの人生そのものを決定づけているのです。
両親との関係を修正する
洋服を着る時、最初のボタンを掛け違えると、最後までズレでしまいます。一つ一つは掛けていくことはできますが、掛け違えていたことに気がつくのは最後です。
ズレたままの人生を送っていても気づかず、死ぬときになって、「こんなはずじゃなかった……」と思って死んでいく人が多いのです。それはすべて、最初のボタンを掛け違えているからです。
最初のボタンとは、両親との関係です。
生まれてまもなく、両親が喧嘩ばかりしていたり、きつく叱られたりしたら、そのことがトラウマとなって、親に対して憎しみや恨みを抱いてしまうことがあります。
それが、大人になっても、人間関係に悪影響を及ぼすのです。家庭での夫婦関係でも、職場での上司・部下・同僚との関係でも、原点は両親との関係であり、その両親との関係がズレていると、すべてがズレた人生を送ってしまうことになります。
だから、原点である両親との関係を修復することが絶対に必要なのです。
私のもとを訪ねて来た方で、数十回にわたり転職を繰り返している男性がいました。どこの職場に行っても上司や社長とすぐ衝突し、大喧嘩して辞めてしまうのです。
彼は、自分の父親に対し、深い憤りを心の中に持っていました。しかし、「円満完全な自分」を体感した結果、その憤りが自分の勘違いであり、大きな愛の表現だったという事実に目覚め、それまでどうしても許せなかった父親を心から許すことができ、感謝の心で全身が満たされたのです。
そして、それと同時に、職場での上司との人間関係が急激によくなり、今では社長も手放せない存在になって大活躍しています。
水道の蛇口をひねると水が出てきます。しかし、その水は鉄管を通して貯水タンクまでつながっているのです。両親との関係を水道の蛇口にたとえると、鉄管は先祖にたとえられます。そして、貯水タンクは宇宙の愛です。
水道の蛇口をひねって水が出てきたら、鉄管をはじめ貯水タンクと全部の水が動き出します。だから、あなたが両親に本当の意味でつながったら、先祖も宇宙の愛も全部あなたの味方になるのです。そして、運命が大きく変わり、あなたが思いもよらない展開でどんどんよい人生を歩むことが可能なのです。
5.人生のマスターキー
「円満完全な自分」に出会うと現実生活がどう変化するのか、簡単にお話ししてきました。
なぜ、解決できる問題の種類を問わないのか。それは、何かを問題として捉えて悩んでいるのもあなたの心であり、実際に問題を引き起こしている原因もあなたの心だからです。だから心が変われば、捉え方が変わり、そのことで現実が本当に変わっていくのです。
何百室もある大きなホテルの部屋も、たった一つですべての部屋を開けることができる「マスターキー」というものがあります。私たちの人生で生じる問題を、仕事の問題、お金の問題、健康の問題、人間関係の問題と、挙げていけば無数にあるでしょう。それらに対して個別の解決策を与えるのではなく、心を変えることにより、同時に解決するのです。
問題も解決も、すべてあなたの心の中にあります。外に求める必要はないのです。だからこそ、あなたの心、過去の記憶に手を付ける必要があり、それができるのが、あなたの内なるダイヤモンド、「円満完全な自分」、すでにある愛そのものの心を開発することなのです。
ここまでの内容が「わかった」とは
ここまでの内容は、おわかりいただけたでしょうか。
よく「わかった」と言いますが、本当に「わかった」とはどういうことでしょうか。
あなたが一度も聞いたことも、食べたこともない料理があったとします。その料理の原材料や調理過程など事細かに聞いて、結局食べずに「わかりました」と言う人は、一番わかっていない人です。
もう少しわかった人は「わかりませんよ、食べていませんから」と言います。
そして、本当にわかった人とは、その料理を実際に口にして、「私の味覚でわかりました」という人です。
ですから、「「円満完全な自分」とはこうですよ」という説明や概念を頭で理解したことが「わかった」ということではなく、「円満完全な自分」を体感し、自分の思いや発想が変わり、現実生活が変化してはじめて「わかった」ということなのです。
そして、「円満完全な自分」とは宇宙であり無限です。「ここまでわかった。でも、さらに自分の知らない、予想すらできない世界がこの先にあるのだ」という姿勢で人生に臨むことが大切です。
このサイトの内容は、教えでもなければ、考え方でもありません。あなたの見ている現実、あなた自身の真実について話してきたのです。
「円満完全な自分」を知る大切さは、大昔から多くの先達が説いてきたことです。
孔子は「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」と言ったとされています。朝、自分の人生の目的がわかれば、夕方には死んでもよい、という意味です。また、ソクラテスは「汝、自身を知れ」と語り、人間にとって「円満完全な自分」を知ることの大切さを説いたとされています。
「円満完全な自分」に出会うとは、それほどのことなのです。
今、時代が大きく変わりつつあります。
新聞やテレビを見れば、政治・経済・教育・医療など、さまざまな分野で次から次へと問題が起きていることがわかります。これらの問題に個別に対処しても、一つが解決したら、また別の問題が生じるということの繰り返しで、現代社会はますます混迷の度合いを深めているように見えます。
このサイトでお伝えした、あなたの「円満完全な自分」、あなたの内に眠るダイヤモンド・セルフの心に目覚めることは、あなたの人生の問題に解決をもたらすと同時に、これら社会問題の根本的解決にもつながるのです。
なぜなら、「問題」とされることのほとんどは、実は心の問題だからです。
一人一人が自分の心の奥にある「愛の心」「調和の心」に目覚めるだけでよいのです。
あなた自身がどれだけ輝くことができるかが重要なのです。
自分の内に眠るダイヤモンド・セルフを発掘し、その輝きで自分と周囲とを同時に照らしていけばよいのです。
このサイトを読んでいる段階で、すでにあなたは「円満完全な自分」に出会う道に乗っているのです。これを読んでいる時点からすでに、シンクロニシティ現象など、不思議な現象が起きることもあります。それは、本書がすでにあなたの内にある「円満完全な自分」に働きかけ、全体が動きはじめるからです。
心の世界は目に見えません。だからこそ、現実生活の変化のみがその有効性の拠り所となるのです。ぜひ、本書を繰り返し読み、あなたの現実の変化を注意深く発見していってください。
「円満完全な自分」を開発することで、現実生活に奇跡的な変化が起きた方から寄せられたお手紙や体験談など、膨大な事例の記録は、私が主宰する「心の学校」にすべて保管してあります。
最後になりますが、本書との出会いをきっかけに、人生にすばらしい結果をもたらすための非常に重要なポイントをお話しして終わりにします。
実は、私の過去33年間の経験から、すばらしい成果を出される人には大きく分けて二つのタイプがあることがわかりました。
ひとつのタイプは、現在、藁(わら)にもすがりたいほど苦しい状態にある人です。
そして、もうひとつのタイプは、苦しんではいないが、今までの人生で、生きる道を求め続け、精神世界や思想、宗教、成功哲学など、ありとあらゆるものに時間とお金を投資してきたような方です。
この二つのタイプの方は、なぜ大きな成果を出しているのでしょうか。
この二つのタイプに共通しているのは、「真剣」ということなのです。
「円満完全な自分」とは、本当のあなたの心の奥にあるのですから、いくら私が真剣にお手伝いをしたところで、あなた自身が真剣にならなければ出会うことは困難です。
「何が何でも「円満完全な自分」に出会うんだ!」 という真剣さが、この二つのタイプの方の大きな成果につながっているのです。
また、
「それほど苦しんでいるかもわからないし、今まで『円満完全な自分』の追求など道を真剣に求めてきたわけでもない、そんな自分はどうしたらよいのか……」
という人には、とっておきの秘策があります。
それは、思い切り期待をすることです。
とても大事なことなので、もう一度言います。
これ以上できないくらい、思い切り期待してください。
何を期待をするのか。
「円満完全な自分」に出会うことで、今のあなたが価値を置いているものなどはるかに超えたすばらしい価値ある「最高の人生」があなたにもたらされることを期待するのです。
想像してください。
私が、あなたに「海の水」をプレゼントしましょうと言ったとき、あなたがもしコップしかもって来なければ、あなたはコップ一杯の水しか持ち帰れません。
期待をしてくださいといわれて、バケツを持ってきたとしても、持ち帰るのはバケツ一杯の水です。
もっともっと、思い切り期待してください、と言われてもせいぜいタンカー何十隻がよいところでしょう。
しかし、海の水から見たら、そんなものたいしたことではないのです。
ダイヤモンド・セルフなる「円満完全な自分」は、宇宙の心です。それが、あなたの中にあるのです。
宇宙は無限です。
あなたの想像をどれだけ働かせて、どれだけ大きな期待をしても、無限なる宇宙にとってはたいしたことがありません。
だから、あなたには思い切り期待してほしいのです。
「円満完全な自分」に出会って、これからの人生が思いもよらない、すばらしいものになることに。
ダイヤモンドのように久遠(くおん)の輝きを放つ、すばらしい「円満完全な自分」に出会うことに。
毎日、今ここ、この一瞬一瞬に生きることに大きな張り合いを感じ、
毎日がワクワクして活力にあふれ、喜びと感動の連続……
そんなあなたと、今この時代に共に生き、そして実際にお目にかかれる日を、心より楽しみにしています。
佐藤康行